ティルナノーグ【Tir Na Nog】に憧れて ※カテゴリから見て下さいね。新しい順だけど小説が並ぶので読みやすいです。_(._.)_あ、不思議な写真もよく撮れるので文中に貼りますね。

頭の中で奏でる世界。命尽きる前に音符に書き出したいです。ケルト神話の神々の安寧の地ティルナノーグ。【常若の国】と呼ばれるその地に想いを馳せながら現世を綴ります。

【遊びをせんとて編1】手の平を太陽に 【浅き夢見し】 作: ふぁ~ぷる

プロローグ 〈風流だねー。苔生した地面に夕焼け空。
副題:ミミズだっ〜て〜アメンボだーって〉
enemies:自然


夕焼けが眼に痛い!
いつから僕はココに居るのだろうか?
湿気を帯びた苔の上に私は佇んで居る。
夕焼けだろう山肌を縫って射し込む赤色が眩しい。
夜の帳が降りる前の最期の太陽の足掻き。
〈キエーッ〉突然鳥の鳴き声が頭上より迫る。
デカイ、あんな巨大な怪鳥は初めて見た。
どんどん、頭上より降下してくる。これは私にぶつかる気か?
間抜けな鳥だ!人間の僕に鳥如きが挑んでくるとはドン・キホーテのような鳥だ。でも待てよ。このデカさ、デカイと思うのは自分が小さいのか〜。待て待て
風圧を台風の風の様に感じる“ヤバイ”こりゃ逃げなきゃやられる。横っ飛びに避けようとしたが身体がギクシャクする。ダメだ間に合わない!
〈バッン、ガサガサザザザザ〉と鳥が横から張り出していたこの枝に衝突。
〈キエーッキエーッ〉と悔しそうにじょうくうに舞い戻る。
助かった。。。と、顔の汗を拭おうと手を出すと。。
“なんだ〜こりゃ”、手が大きな、そうモグラの前足になってる。身体を見回すと。なんだ!オケラだ!
“何だってオケラ〜!”驚愕、愕然、放心。。。
〈キエーッ〉また来た!
オケラ、鳥の好物じゃないか!喰われ〜る。逃げなきゃ。
オケラの身体を思い起こす。横には歩けない。前進も危険!
潜れ〜そう地面に潜るのだ〜。
前足を全速力で動かして地面に潜る。速い一掻き〈ズバズバ〉地中に潜れる。
〈グワーン〉と地面に衝撃が伝わる。鳥が地面に激突したようだ。地響きが地中に伝わる。

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