ティルナノーグ【Tir Na Nog】に憧れて ※カテゴリから見て下さいね。新しい順だけど小説が並ぶので読みやすいです。_(._.)_あ、不思議な写真もよく撮れるので文中に貼りますね。

頭の中で奏でる世界。命尽きる前に音符に書き出したいです。ケルト神話の神々の安寧の地ティルナノーグ。【常若の国】と呼ばれるその地に想いを馳せながら現世を綴ります。

【遊びをせんとて編3】土の中。 副題:先ずは家だね。土の中

 

◇ オケラの思い出回想、何気に思い入れは強かった。さて、どうするかな。

 

土の中と言っても身体の回り2、30センチは空間が出来ている。身体をモゴモゴするとしっかりと地固めした土の壁となり隙間が出来る。そうだ、もっと空間を拡げよう。
昔、AZITOというゲームに夢中になったことがある。悪の軍団を主催して基地の拡張、怪人/怪獣、軍事/研究施設を行いその財源資源確保も行うゲーム。当然悪の軍団だから基地は地下に伸びていく。それを彷彿させる地下方向への居住拡張。AZITOは画面上の世界だったけど、これは掘り手も自分のリアルな基地の造形となる。
ワクワクして来た。地下何層の家にするか、うーん先ずは縦に深く掘り進もう。掘る作業は流石オケラ、強靭な前脚でガンガン掘り進む。土の粒子は最初粗かったけど垂直に立ってでの身体8個分ほど掘ると、土の層が粘土層に変わる。粘土層を身体10個分ほど掘り進んでこの粘土層帯を家のコア部にしようと決める。掘り進んだ最下層を底にして身体2つ分の天井の高さとなる様に空間を作る。
ここを居間にしよう。オケラだから立って歩くわけでないので非常に天井が高い居間となる。
さて次は、縦穴と反対側の居間の端にオケラ通常状態の身体が通る横穴を身体2つ分ほど掘り、居間の半分の広さの空間を作るここは食糧などの保管部屋にしよう。居間を起点に放射状に3つ部屋を作る。用途は後で考えよう。穴を掘る際に現れた御影石を居間中心に据えてテーブルにする。木の根を引き千切って束ねて簡易ベッドも作った。最初の縦穴の居間入り口と反対に緊急避難用の小さな小部屋も作る。
僕の秘密基地の全容が完成した。掘って空間を作っただけだけど、僕にとってはお城かな。
工事も一区切りつくとドーっと空腹が押し寄せる。